HomeClinic のシステム要件
HomeClinic は クラウド上で稼働するソフトウエアになります。
使用する場合にはリモートアクセスしていただいて、 HomeClinic を起動していただく形になります。
したがって、医院さまのほうで HomeClinic をインストールしていただく必要はありませんし、保守管理の必要もありません。HomeClinic にはFAX送信できる機能がありますが、それもクラウド上で稼働するので医院側でFAX機器が必要なわけではありません。
リモートアクセスするために「DesktopVPN」というソフトを使用します。
インストールしていただくのはこのソフト(DesktopVPN)のみということになり、以下が HomeClinic を使用するパソコンのシステム要件ですが、つまりは DesktopVPN が稼働するための要件となります。

DesktopVPN のインストール
DesktopVPNというリモートアクセスソフトを利用することで、インターネット回線を通じてサーバーにリモートアクセス(遠隔操作)し、サーバー上の HomeClinic を使用することができます。

HomeClinic を使用開始する際、使用するパソコンに DesktopVPN を必ずインストールしておく必要があります。
ちなみに、インストールするパソコンのスペックは、システム要件に合致しているパソコンであればさほどスペックが高くなくても問題ありません
HomeClinic の操作性(サクサク動くかどうか)はリモートアクセス元のパソコンではなくサーバーの能力に依存する部分が大きいためです。
試用版をご利用いただくためにすでに特定のパソコンに DesktopVPN のインストールを行っている場合で、正式版は新たに別のパソコンに DesktopVPN のインストールを行う場合には必ずその旨 yui へお知らせください。
(試用版をご利用いただくためにすでに DesktopVPN のインストールを行っている場合で、正式版も同一パソコンでご利用いただく場合については、新たにインストールする必要はありませんので以下の説明は読み飛ばしてください。こちらへスキップ)
インストールファイルのダウンロード
DesktopVPN のインストールは、まず以下のボタンをクリックしてインストールファイルをダウンロードします。

インストールの実行
ダウンロードしたファイルをクリックしてインストールの実行を開始します。
(インストールは使用するパソコンにおいて管理者権限を持ったアカウントで実施します)


(上記画面は表示されない場合もあります)
インストールするソフトウェアの選択

インストールの種類の選択

インストールするパソコンの台数について
yui から付与された「ユーザーアカウント」と同数のパソコンにインストールできます。
(VPNアカウントではなく、「ユーザーアカウント」と同数のパソコンです)
たとえば、
付与されているユーザーアカウントが1つであれば、特定の1台のパソコンにしかインストールできません
付与されているユーザーアカウントが2つであれば、2台のパソコンにインストールでき、いずれのパソコンからも HomeClinic を利用できることになります。
ですので、1台のパソコンから利用していただいていて、別のパソコンからも HomeClinic を利用したいとなった場合はユーザーアカウントを追加していただく必要がありますので yui までご連絡ください(アカウントごとに追加費用が発生します)。
パソコンを買い替えるなどして、新たなパソコンに DesktopVPN をインストールする必要がある場合には yui までご一報ください(無償)。
yui から付与される2つのアカウントについて
HomeClinic 利用開始にともない、yui から以下の2種類のアカウントが付与されます。
①DesktopVPN のユーザー認証で必要となる「VPNアカウント」
DesktopVPN の初回利用時のユーザー認証で必要になるものですので、1つの事業者(医院)に対して1つのVPNアカウントが付与されます。
基本的に実務を行うスタッフには周知する必要はありません。
VPNアカウント1つに対して1つ証明書ファイルというものも配布させていただきます。
VPNアカウントに紐づけされたファイルで、DesktopVPN の初回利用時のユーザー認証で必要になるもので、パスワードの代わりに使う ”鍵” のようなものだと思ってください。
配布された証明書ファイルは DesktopVPN をインストールするパソコンには必ず保存しておく必要があります(任意のフォルダに保存します)。
この証明書ファイルが保存されていないパソコンでは認証ができず、リモートアクセスを実行することができなくなります。
②必要接続数分の「ユーザーアカウント」
DesktopVPN でリモートアクセスしてサーバーに接続しますが、そこでWindowsにログインするためのユーザーアカウントになります。
このアカウントの数だけ同時使用が可能となります(1アカウント=1接続)。
必要接続数分のユーザーアカウント(アカウント名とパスワード)をお知らせさせていただきます。
たとえば3アカウント付与されているとすれば、3台のパソコンから同時に HomeClinic を利用できることになります。
実務を行う各スタッフにはアカウント名とパスワードを周知しておいてください。
アカウントが複数付与されている場合、基本的にはどのスタッフがどのアカウントを使用してもかまいませんが、事業者(医院)さまの実務環境によりルールを決めて使用いただくといいかと思います。
たとえば、以下のような運用が考えられます
スタッフごとに使用するアカウントを決めて運用(アカウントの数=実務スタッフの数であればこれが理想的でしょう)
パソコンごとに使用するアカウントを決めて運用
誰がどのアカウントを使うかは決めずに空いているアカウント(現在ログインしていないアカウント)を確認し合いながら使うなどの運用
アカウント名とパスワードは変更することができません。
アカウントを追加したい場合にはその都度ご依頼ください(アカウントごとに追加費用が発生します)
【重要】
セキュリティ上のリスクとして、アカウント名とパスワードを知っている悪意のあるひとが証明書ファイルを持ち出してしまえば、医院以外のパソコンから HomeClinic にアクセスすることができてしまいます。
そのリスクを回避するために、念のため必要なタイミングで証明書ファイルを変更しておくと安心です。その場合は yui にご依頼ください。その都度(それまでの証明書ファイルを無効化して)新しい証明書ファイルを作成してお渡しします(無償)。
DesktopVPN 初回利用時のユーザー認証
DesktopVPN のインストールを実施し、アカウントを付与されたら、DesktopVPN をインストールしたすべてのパソコンにおいて、DesktopVPN 初回利用時のユーザー認証を行っておきます(ここで言うユーザーは医院となります)。
まず、ユーザー認証作業を行う前の準備として、yui から配布された証明書ファイルをDesktopVPN をインストールしたすべてのパソコンに保存しておきます(パソコンの台数分だけコピーして保存)。
*証明書ファイルは開く必要はありません(開かないでください)
保存する場所(フォルダ)はどこでも構いませんが、スタッフが誤って消去してしまうことがないような保存場所を選ぶといいでしょう。
心配であれば証明書ファイルを隠しファイルにしておくとスタッフには見えなくなるので安心かもしれません(ファイルを右クリックしてプロパティを選択して表示される画面で隠しファイルの設定ができます)

DesktopVPN 初回利用時のユーザー認証
DesktopVPN インストールによりデスクトップに追加された以下のショートカットより DesktopVPN を起動します。

DesktopVPN を起動すると、以下のように接続先コンピュータ選択画面が表示されます。

接続ボタンをクリックすると、以下のようなユーザー認証画面が表示されます。

認証方法は必ず「証明書認証」を選択します。
その下のユーザー名には、yui からあらかじめ付与されたVPNアカウント名を入力します。
ユーザー名を入力したら、下部の証明書認証の欄で証明書ファイルを指定します。
参照ボタンをクリックするとエクスプローラーが表示されるので、証明書ファイルを保存したフォルダを探してファイルを指定します。

指定が完了すると以下のように枠内に証明書ファイルのパスが表示されます。

OKボタンをクリックすればユーザー認証が完了します。
上記の要領で最初に DesktopVPN のユーザー認証を行ってしまえば、初回認証の内容が記憶されます。
2回目以降にユーザー認証画面が開かれたときは、認証方法に「証明書認証」が選択され、ユーザー名や証明書ファイルのパスも入力された状態で表示されるので、実際に利用する実務スタッフは上記の手順を行うことなくOKボタンをクリックするだけでリモートアクセスを実行することができます(OKボタンをクリックしてユーザー認証が完了したあとは、そのまま続けてリモートアクセスの接続処理が行われます)。
リモートアクセスの接続方法はこちら
ただし、スタッフがユーザー認証画面で記憶された初回認証の内容を誤って変えてしまった場合(認証方法、ユーザー名、証明書ファイルのパスを変えてしまった場合)には接続できなくなるので、再度上記設定をやり直す必要があります。
プリンターの設定
HomeClinic において、文書などを印刷することができますが、リモートアクセス元のパソコンに接続されているプリンタから印刷するための設定をしておく必要があります。
ここではそのプリンター設定の方法についてご案内します。
プリンター設定の前に
リモートアクセス元のパソコンにプリンター設定を行って、HomeClinic 上で印刷ができるようにするためには、yui のサーバーにリモートアクセス元のパソコンで使用するプリンターのドライバーをインストールしておかなくてはいけません。
新たに HomeClinic を使おうとする場合や、すでにHomeClinic を使っているパソコンのプリンターを変えた場合には、そのパソコンにプリンター設定をする必要がありますが、その際には必ずそのパソコンに接続されているプリンターのメーカーと製品名を yui へお知らせください。
1.プリンターの共有機能の設定
以下の設定を、DesktopVPN がインストールされたすべてのパソコンで行います。
DesktopVPN を立ち上げます。

共有設定画面が開きます。

これで共有機能の設定は完了です。
2.「通常使うプリンター」の設定
まずサーバーへリモートアクセスし、Windowsにログインします。
リモートアクセスの接続方法はこちら

Windowsにログインしたら、デスクトップ画面上のプリンターのショートカットをダブルクリックします。
すると以下のように「デバイスとプリンター」の画面が表示されます。

いくつかプリンターが表示されていると思いますが、その中にリモートアクセス元のパソコンに接続されているプリンターがあり、末尾に「(リダイレクト〇)」と表示されているものと、表示されていないもの2種類が存在していると思います。
(yui サーバーに当該プリンターのドライバがインストールされていない場合は当該プリンター自体が表示されませんし、「1.プリンターの共有機能の設定」が正しく設定されていない場合には末尾に「(リダイレクト〇)」と表示されているプリンターが表示されません)
リモート元で印刷する場合、プリンターは末尾に「(リダイレクト〇)」と表示されているプリンターでしか印刷できません。
必ず、末尾に「(リダイレクト〇)」と表示されているものを、通常使うプリンターに設定します。

このようにして通常使うプリンターを設定しておくと、印刷時には常にそのプリンターで印刷が実行されるようになります。
(必ずしも通常使うプリンターを設定しておく必要はありませんが、設定しない場合は印刷のたびにプリンターを指定する必要があります)
3.テスト印刷
以上の設定を完了したら、テスト印刷を行ってリモートアクセス元のパソコンから印刷ができるか確認してみてください。
「通常使うプリンター」として設定したプリンタを右クリックして「プリンターのプロパティ」を選択し、表示されるプロパティ画面の全般タブの「テストページの印刷」ボタンでテスト印刷を行うことができます。

FAXの設定
FAXの設定は必要ありません。
設定をしなくても、システム上でFAX送信を実行することができます。